虫歯を作らない一番の予防方法は、原因となる歯垢を口内に残さないよう、清潔に保つことです。ここではご自身で行うセルフケアをご紹介します。
健康な歯を保つために一番必要なことは、毎日の歯磨きです。
歯を磨く上で、下記のことに気をつけましょう。
●1本1本丁寧に磨く(何となく磨いていては「歯垢《プラーク》」は取れません)
ブラッシング法 |
「フォンズ法」(歯の表面を磨く)
マッサージ効果も高く清掃能力もあります。歯ブラシの先端を歯肉に当て、歯の面に直角に、円を描くように動かします。
「バス法」(歯と歯ぐきの間の溝を磨く)
歯周病、歯肉炎防止に効果的。歯軸に対し45度の角度で、歯と歯茎の間に毛先を入れ、1mm程度のストロークで前後に毛先が歯と歯茎の境目から離れないように、細かく歯ブラシを動かします。
歯ブラシの使い方 |
※毛先をしっかり当て、力を入れずに
ゆっくりとこすりながら清掃する。
プラークのたまりやすい場所 |
●食後なるべく時間をおかずに磨く
口の中が中性にもどれば、歯垢(プラーク)が増殖する活動を抑えることができる。
歯の表面に付着し、成熟したプラークは細菌群が定着し、バイオフィルムになります。
このフィルムは細菌が分泌する多糖体に守られ強力に付着するため、歯磨きでは取り除けません。
歯垢(プラーク)が成熟し、「ネバネバの膜(バイオフィルム)」を作る前なら、歯みがきで簡単に除去できる
●歯間部など、歯ブラシの毛先が届きにくく、磨き残しができやすい箇所のケアには、便利なオーラルケアグッズを使用
デンタルフロス |
デンタルフロスは、通常30センチぐらいの長さに切り、両手の中指か人差し指に巻きつけて使います。デンタルフロスを歯間部に滑らせるように入れ、両側の歯の側面に沿わせて動かし歯垢(プラーク)を除去します。
歯間ブラシ |
歯間ブラシには様々なサイズがあるので、使用する部分の隙間の大きさにあったものを選びましょう。
歯間ブラシの毛先が歯と歯肉の境目に当たるように動かし歯垢(プラーク)を除去します。
キシリトールは、欧米諸国など世界各国で虫歯予防に使われており、日本でも1997年4月厚生省(現在の厚生労働省)が食品への利用を認可し、キシリトールガムが大ヒットしています。
キシリトールガムの虫歯抑制、予防効果
フッ素は歯を溶かす酸に対しての抵抗力を強化する効果があり、歯に塗ったり、口内を洗うことで虫歯予防が出来ます。
マウスウォッシュやデンタルリンスなどという洗口液でうがいを毎日行う虫歯予防法をフッ素洗口といい、ご家庭で簡単にできます。
食事は虫歯を予防する上で気をつけなければいけない重要なことです。以下のことに注意してください。