強力なエネルギーをもつ光であるレーザーは太陽光や照明器具などの光と違い拡散せず、一点にエネルギーを集中させることが可能です。 レーザーはこの強力な光エネルギーを物に触れた瞬間、高温の熱エネルギーへの変化します。 ここまでですと危険なイメージがありますが、レーザーは「当てた部分」に全て吸収されますので、その時点で初めて熱エネルギーに変化します。 また、当てた部分、さらに表面のみに作用するので、集まった熱エネルギーはすぐに逃げていきます。
(1)出血を止める
レーザーの熱により、毛細血管が塞がることで出血が止まります。同様に抜歯後にレーザーを当てることで、出血を防ぐことができます。
(2)組織に影響を与えない
とても狭い範囲が高温になるだけですので、周りの組織には影響を与えません。
(3)歯を硬くする
治療器によって、歯のエナメル質をさらに硬く出来るものもあります。フッ素を併用すると効果が倍増します。また、表面を硬い無機質へと変化させることも可能です。
(4)殺菌する
熱エネルギーにより、殺菌することができます。症状の再発、悪化を防ぐことで回復を早めます。また、炎症などの痛みを和らげることにも有効で、これらのレーザーによる効果は様々な治療法に応用されており、多くの実績があります。
●虫歯治療の痛みを和らげます
虫歯は歯についた菌が口内の糖分を養分として酸を作り、歯の組織をこの酸で溶かされたものです。 早期の虫歯であれば、歯医者さんで歯磨き指導、予防初期により治療出来ます。
ただ、歯の内側まで影響していた場合は、簡単ではなく、歯医者さんで根本的な治療が必要となります。
●歯周病の早期治療に
歯周病は口臭がひどくなったり、歯茎から出血したりなど、放置すると歯茎が菌の繁殖で顎骨まで侵食し、歯が抜けてしまう怖い病気です。 ただ、腫れ上がっている歯肉の組織にレーザーを当てることで、治療していくことが可能です。 悪化している歯肉の組織に対してもレーザーで除去が可能なので、症状によってはメスを入れずに改善出来る場合もあります。 また、殺菌効果を利用し、治療後の炎症、痛みを軽減することも可能になります。通常の歯周病治療に加え、レーザー治療を行うことにより、治療を大きく早めることが出来ます。
●歯の「しみる」を解決
冷たいものを食べたときに感じる「しみる」という感覚を知覚過敏症といいます。なぜ起こるのかというと、歯のエナメル質・象牙質が弱まっているからになり、歯髄中の神経を刺激されているため起こるのです。レーザー治療を行うことで、歯髄に蓋をし、しみることを防ぎます。また、歯の神経も同時に保護します。
●歯茎の腫れを抑える
不規則な生活リズムなどで、歯茎が急性の炎症を起こす場合があります。レーザー治療により炎症を抑えられるのも特徴の一つで、回復を早めるのと、治療後の痛みも軽減出来ます。
●口内炎を歯医者で治す
口内炎は通常内科にて治療する場合が多いですが、歯医者さんでレーザー治療により素早く治療することも可能です。通常1、2回の治療で完治します。
●きれいなピンクの歯茎に
メラニンによる歯茎の黒ずみをレーザー治療で短時間で解消することができます。約1週間の間できれいに黒ずみがなくなり、きれいなピンクの歯茎を取り戻すことができます。痛みもほとんどなく、通常通りの生活が可能です。